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Lic, R.*; Rotaru, F.*; Borge, M. J. G.*; Grvy, S.*; Negoita, F.*; Poves, A.*; Sorlin, O.*; Andreyev, A. N.; Borcea, R.*; Costache, C.*; et al.
Physical Review C, 95(2), p.021301_1 - 021301_6, 2017/02
被引用回数:18 パーセンタイル:80.5(Physics, Nuclear)The decay of Mg was used to study the Al nucleus through spectroscopy at the Isotope Separator On-Line facility of CERN. Previous studies identified two -decaying states in Al having spin-parity assignments =4 dominated by the normal configuration (d5/2) (f7/2) and = 1 by the intruder configuration (d5/2) (d3/2)(f7/2). Their unknown ordering and relative energy have been the subject of debate for the placement of Al inside or outside the = 20 "island of inversion". We report here that the 1 intruder lies only 46.6 keV above the 4 ground state. In addition, a new half-life of =44.9(4)ms, that is twice as long as thepreviously measured 20(10) ms, has been determined for Mg. Large-scale shell-model calculations with the recently developed SDPF-U-MIX interaction are compared with the new data and used to interpret the mechanisms at play at the very border of the = 20 island of inversion.
島田 健司*; 上野 秀樹*; Neyens, G.*; 旭 耕一郎*; Balabanski, D. L.*; Daugas, J. M.*; Depuydt, M.*; De Rydt, M.*; Gaudefroy, L.*; Grvy, S.*; et al.
Physics Letters B, 714(2-5), p.246 - 250, 2012/08
被引用回数:7 パーセンタイル:41.21(Astronomy & Astrophysics)中性子過剰核における魔法数消滅の研究を目的として、フランスGANIL研究所にて、ベータNMR法を用いて中性子過剰核Alの電気的四重極モーメント(モーメント)の測定を行った。得られたモーメントの値の絶対値は、133(18)mbとなった。この実験値を殻模型及び粒子・振動結合模型の二つの理論模型の値と比較した。その結果、中性子数20の閉殻構造消失を考慮に入れていない従来の殻模型計算では、モーメントを過小評価する一方、魔法数消滅を考慮に入れた大規模殻模型計算では実験値を正しく再現した。同様の値が、中性子数20の閉殻構造消失を考慮に入れた粒子・振動結合模型でも得られた。その結果、中性子20の閉殻構造はAl核でも相当程度消失していることが判明した。
De Rydt, M.*; Neyens, G.*; 旭 耕一郎*; Balabanski, D. L.*; Daugas, J. M.*; Depuydt, M.*; Gaudefroy, L.*; Grvy, S.*; 挾間 優佳*; 市川 雄一*; et al.
Physics Letters B, 678(4), p.344 - 349, 2009/07
被引用回数:17 パーセンタイル:69.88(Astronomy & Astrophysics)フランスGANIL研究所にて中性子過剰核AlをSの核破砕反応により生成し、その基底状態の電気的四重極モーメントをベータNMR法にて初めて測定した。実験で得られたモーメントを機構にてなされたモンテカルロ殻模型計算で求められた値と比較した。実験値で得られた134.0(16)mbに対し、標準的な有効電荷を用いた計算値は155mbとおおむね良い値を与えているものの多少の相違があることがわかった。これまでの磁気モーメントの測定値から、この原子核では魔法数20の殻ギャップを超える励起の確率は小さく、理論計算は良い波動関数を与えていると考えられる。したがって、この相違は有効電荷に帰せられると考えられ、標準的な値よりもやや小さな有効電荷を用いることにより実験値をよく再現することがわかった。この小さな有効電荷は不安定核特有の中性子の緩い束縛と関係すると考えられる。
Belleguic, M.*; Azaiez, F.*; Dombrdi, Zs.*; Sohler, D.*; Lopez-Jimenez, M. J.*; 大塚 孝治*; Saint-Laurent, M. G.*; Sorlin, O.*; Stanoiu, C.*; 宇都野 穣; et al.
Physical Review C, 72(5), p.054316_1 - 054316_7, 2005/11
被引用回数:41 パーセンタイル:89.52(Physics, Nuclear)原子核の殻構造が不安定核で変化する可能性が指摘されているが、その是非を明らかにするにはいわゆる侵入者状態の励起エネルギーを系統的に調べることが必要である。この論文では、GANIL研究所で不安定核Neの新たな準位を見つけ、その結果を原研らのグループによってなされたモンテカルロ殻模型計算の結果と比較したものである。これらの不安定核をSビームの入射核破砕反応によって生成し、脱励起線を観測することにより、新しい準位を見つけた。Neにおいては、観測された準位は殻を仮定した殻模型計算の結果とよく一致し、低励起状態において侵入者状態は見つからなかった。一方、この実験で新たに見つかったNeにおける2.24MeVの状態は、旧来の殻模型で対応するものが存在しないため、侵入者状態が支配的と考えられる。実際、モンテカルロ殻模型計算によって2.2MeV付近にこのような状態があると予言される。この実験で得られたN=18核における非常に低い状態の存在は、不安定核においてN=20の殻ギャップが非常に狭まっていなくては説明できず、不安定核で魔法数が消滅するメカニズムの解明に大きな知見を与えるものである。